子育てをしていた頃のことを、ふと思い出すことがあります。
今からおよそ30年前、当時の私は専業主婦で、両方の実家は遠方、頼れる人が近くにいない中での初めての子育てでした。
夫は朝から晩まで仕事で不在がち。自然と、家事も育児もほとんど一人で担う毎日でした。
今でいう「ワンオペ」という言葉もなく、それが当たり前のように過ぎていった日々。けれど振り返ると一番大きかったのは「孤独」だったように思います。
ママ友ができるまでは、挨拶以外に大人と会話をする機会がほとんどなく、ただただゼロ歳児と向き合う毎日。
児童館も、気軽に歩いて行ける距離ではなく、車がないと難しい場所にありました。
「誰かと少し話したい」そんな小さな願いを、何度も感じていたことを覚えています。
今のようにインターネットもなく、育児の情報は本や雑誌が頼りでした。ページをめくりながら、「これでいいのかな」と不安になったり、少し安心したり…そんなふうに手探りで過ごしていた毎日でした。
時代は変わり、便利なものも増えましたが、子育ての大変さそのものは、きっと大きくは変わらないのではないでしょうか。今この瞬間も、誰にも頼れず、ひとりで頑張っているママがいるかもしれません。
忙しさの中で、自分のことは後回しになってしまったり、気持ちを話す相手がいなかったり。
だからこそ私は、あの頃の自分が「してもらえたら嬉しかったこと」を、今の形で届けていきたいと思っています。
少しの時間でも安心して子どもを預けられること。誰かと他愛のない会話ができること。「大丈夫ですよ」と、そっと寄り添ってもらえること。
そんな小さな支えが、どれだけ心を軽くしてくれるかを、私は知っています。
トトノエライフの活動のひとつとして、ファミリーサポートを通じて、子育て中の方に寄り添える存在でありたい。ほんの少しでも、気持ちがやわらぐ時間を届けられたら嬉しいです。
子育ては、決してひとりで頑張り続けるものではありません。もし今、少しでも「つらいな」と感じている方がいたら、どうかひとりで抱え込まないでくださいね。
これからも、そんな想いを大切にしながら、日々の暮らしとともに綴っていきたいと思います。

